知的コミュニティ基盤研究センター第68回研究談話会のご案内

 

テーマ             「ビブリオメトリクスにおける標本量依存性の問題:論文生産および引用の集中度分析を事例として」

 

 

講演者             芳鐘 冬樹(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科・准教授)


日時              平成2268 () 1515分〜1615


場所              筑波大学 筑波キャンパス 春日地区 情報メディアユニオン3階 共同研究会議室1


概要

 文献に関する二次情報,書誌や索引の類は,文献検索のための道具として編

成されたものであるが,文献を媒体としたコミュニケーションの性質の解明,

あるいは研究評価のための分析にも広く活用されている。書誌データを分析に

利用する際,問題となるのが,低頻度の事象が大部分を占めるというデータの

特性である。低頻度の事象の存在が問題となる所以は,対象の特徴を指標で測

るとき,指標の値が標本量に依存して系統的に変化してしまい,信頼できる母

集団推定が不可能になるという点にある。本発表では,そもそも,いかなる問

題設定 −何を見たいのか− において「標本量依存性」が問題として浮かび上

がるかについて説明する。そのうえで,論文生産性分析と引用分析,それぞれ

の具体的な応用事例の紹介を通して,「見たいもの」によって「見えているも

の」の位置付けおよび妥当な分析枠組みがどのように変わるか(変えなければ

いけないか)について整理する。



参加資格              事前の申込みは必要ありません。学生,教員,学内外を問わずどなたでも参加ください(無料)。

 

問合せ先:知的コミュニティ基盤研究センター

E-mail: kc-office アットマーク slis.tsukuba.ac.jp

TEL: 029-859-1524(学内からは内線81524)