知の表現基盤研究部門: ユーザインタフェースおよびユーザビリティを扱う研究

【研究題目】Grid-based Interaction for Exploratory Search
【担当者】上保秀夫(部門研究員),酒井哲也(マイクロソフトリサーチアジア)

 This work presents a grid-based interaction model that is designed to encourage searchers to organize a complex search space by managing n×m sub spaces. A search interface was developed based on the proposed interaction model, and its performance was evaluated by a user study carried out in the context of the NTCIR-9 VisEx Task. With the proposed interface, there were cases where subjects discovered new knowledge without accessing external resources when compared to a baseline system. The encouraging results from experiments warrant further studies on the model.

 

【研究題目】Tempo of Search Actions to Modeling Successful Sessions
【担当者】藤川和也(図書館情報メディア研究科),上保秀夫(部門研究員),中山伸一(部門研究員)

  Considering search process in the evaluation of interactive information retrieval (IIR) is a challenging issue. This paper explores tempo of search actions (query, click, and judgement) to measure people's search process and performance. When we analyse how people consume their search resource (i.e., a total number of search actions taken to complete a task) over the time, it was observed that there was a different pattern between successful sessions and unsuccessful sessions. Successful sessions tend to have a regular tempo in search actions while poor sessions tend to have uneven distribution of resource usage. The resource consumption graph also allows us to observe where in the search process was affected by experimental conditions. Therefore, this work suggests that tempo of search actions can be exploited to model successful search sessions.

 

【研究題目】Constraint can affect human perception, behaviour, and performance of search
【担当者】藤川和也(図書館情報メテディア研究科),上保秀夫(部門研究員),中山伸一(部門研究員)

  Advance of search engines has removed an end-user's constraint on search such as cost (free), operation time (fast response), language (cross-lingual), media (multimedia), and more recently, time-lag from content generation (realtime search). Consequently, we do not usually perceive strong constraint on the use of search engines. The removal of constraint is often seen as an improvement of a system's functionality which should help people improve their search performance. However, it has also been suggested that constraint can have positive effects on people's task performance. Therefore, we decided to study effects of search constraint on people's perception, behaviour, and performance. Three types of constraint were investigated: time, time + number of queries one can submit, and time + number of documents one can view. A user study with 24 participants performing background search tasks suggests that 1) query and viewing constraint can increase people's perceptional attention on query formulation and search results browsing; 2) query constraint has an effect not only on query formulation behaviour but click-through behaviour; and finally, 3) affected behaviour has medium effect on task performance. These findings warrant further studies to investigate how to leverage various forms of constraint effectively to improve human search performance.

 

【研究題目】アイスブレイカーの類型化と対人関係における効果
【担当者】国分駿介(知識情報・図書館学類),上保秀夫(部門研究員)

  現在,様々な集団の大きさや学術領域において集団作業が行われている.集団作業の効率を向上させることや,見知らぬもの同士の打ち解けを目的とした活動に,アイスブレイカーがある.アイスブレイカーは頭や体を使って行う簡単なゲームのことであり,現在数多くのゲームが提案されている.また近年,学術分野においても注目され,集団の構成員の打ち解けに使用されている.しかし,このような研究では,アイスブレイカーについての明確な選択基準の記載はなく,選択したアイスブレイカーの明確な効果についての記載もない.原因の1つとして,現在提案されているアイスブレイカーの類型化が行われていないことが考えられる.そこで,本研究では誰もがニーズにあったアイスブレイカーを選択できることを目的として,アイスブレイカーの類型化,アイスブレイカー推薦システムの構築,また,類型化から明らかになった提案ゲーム数の少ないアイスレイカーについての理解を促進するため,その効果の検証を行った.
  アイスブレイカーの類型化では,関連図書7冊の889個のアイスブレイカーから分類に関連する項目を抽出して統一項目を作成し,それに基づいて889個のアイスブレイカーを分類した.この類型化作業から,アイスブレイカーの特徴,アイスブレイカーが持つ目標を達成するための主たる手法群「Big3」について,代表的な目標群と手法群の関係性と,開発が進んでいない少数派グループの存在を明らかにした.アイスブレイカー推薦システムの構築は,類型化作業で得られたデータで,ファセット型の検索を可能にしたアイスブレイカー推薦システムを構築した.この作業を通して,類型化作業で得られたアイスブレイカーのデータがファセット型の検索インターフェースに適応することを実証した.また,889 個のアイスブレイカーのデータをファセット型検索できる唯一の推薦システムを構築した.アイスブレイカーの効果の検証では,開発が遅れているSelf-Disclosureを達成目標とするアイスブレイカーに着目し,代表的な2種類の手法を用いたゲームを使って自己開示量と自己開示抵抗感への影響を検証した.結果,アイスブレイカーによって自己開示の「志向的側面」と「物理的自己」,「実存的自己」において増加傾向があった.またア イスブレイカーに開示抵抗感を軽減させ,また特に対他的側面において強い効果を発揮することがわかり,Self-Disclosure を達成目標とするアイスブレイカーの効果がより明らかになった.
  本研究によって,アイスブレイカーのより明確な選択基準を示すことができた.しかし,分類項目を洗練して再類型化を行うこととその再現性を確かめる必要がある.推薦シ ステムはより多くのユーザに使用してもらうために,様々な言語対応やシステム自体の有効性を検証する必要がある.アイスズレイカーの効果についてはほかの様々な分類のアイスブレイカーに対して検証することが必要である.今後,様々な知見が加えられることでより領域の認識が深まると考える.

 

【研究題目】サービスリカバリーが顧客に与える影響 ―飲食店の事例を中心に―
【担当者】茅野美智子(知識情報・図書館学類),上保秀夫(部門研究員)

 サービスリカバリー(以下 SR)とは,「サービスの提供者がサービスの失敗に対してとる行動」(Gronroos,1988)のことである.SRは企業の利潤にとって大きな影響を与える可能性を持っている.SRに関する先行研究では,SRのモデル,理論,そして変数なでが研究されているが,SRの規模(リソースレベル,以下RL)と種類によって今後の再訪意欲や口コミなど顧客の行動がどう変化するのかという点に着目した研究は見られなかった.よって,本研究ではSRのRLと種類を独立変数とし,顧客の満足度とSR体験後の再訪意欲,SR体験に関する口コミを従属変数として関係性を検証した.
 調査方法は,SRのRLと種類を変えたシナリオを質問紙にて評価してもらった.シナリオを実際に起こるSRに近づけるため,まず予備調査にて自由記述で過去に体験したSRについて聞いた.予備調査では24人の大学生から42件のSR事例を収集した.収集できた事例の業種は飲食店が多く,サービスの失敗の種類は「サービス提供が遅い/利用できないもの」と「提供されたサービスが注文と違うもの」が多かった.SRの種類は「謝罪態度」と「品物での補償」が多かった.この結果を元にSRのシナリオを作成し,本調査としてサービスの失敗への不満度とSRへの満足度,SR体験後の再訪意欲,SRを口コミする対象と口コミする状況を回答してもらった.SRのRLは3段階(低,中,高)設定した.謝罪態度のRLは「悪びれない」「ふつう」「礼儀正しい」,補償のRLは「何もしない」「本来のサービスの再提供」「サービス再提供+クーポン」とした.また,サービスの失敗の種類によって違いが出ることを防ぐため,サービスの失敗の種類を「注文と違うサービスの提供」「サービス提供が遅い」の2種類設定した.
 本調査は大学生224人を対象とした.結果は,全体的にはSRを行っても再訪意欲は減少するということになった.サービスの失敗の種類をみると「注文と違うサービスの提供」のほうが「サービス提供が遅い」よりもSR後の満足度は高くなるが,再訪意欲・口コミには影響しなかった.SRの種類を見ると,謝罪態度よりも品物での補償のほうがSR満足度への影響が大きかった.謝罪態度は中・高RLで再訪意欲・口コミに差が見られなかった.一方品物での補償は,RLが上がるにつれ再訪意欲も上昇し,口コミ行動が増えた.
 今回の調査では,謝罪態度は中・高RLではあまり差がなく,品物での補償のほうがSRのRLを変えた時に満足度・SR 後の再訪意欲・口コミに大きな影響が出るという結果になった.今後の方向性は,SRのRLをより定量的に定義する,よりRLを多くして変化を見る,あるいは変数をより広くする,なでが考えられる.

 

【研究題目】探索型情報検索におけるグリッド型インタラクションモデルの研究
【担当者】上保秀夫(共同研究員),酒井哲也(マイクロソフトリサーチ・アジア)

 探索型検索の特徴として,利用者が複数回の検索を通して徐々に対象を学習していくこと,探索空間に考慮すべき側面が多くあること,が挙げられる.例えば,国際的な主導者が昨今の社会問題についてどんな意見を持っているのか,といった情報要求には取り上げる主導者の数と社会問題の数を掛け合わせた多次元空間が内在する.また利用者は探索作業を通して徐々に空間の全貌を把握していくことが考えられる.このような多次元的で複雑な探索を支援する手法としてグリッド型のインタラクションモデルを考案した.グリッドはインスタンス(instance)とアスペクト(aspect)で構成される.前述の例では,バラック・オバマやビル・ゲイツが国際的な主導者のインスタンスになり,経済危機や自然災害などの社会問題がアスペクトとして考えられる.ここでは人×問題という空間の表現であったが,他にも,イベント×場所(や時間),モノ×属性,等様々な組み合わせに適応できる.
 前項で提案したモデルを具体化する方法は複数あると考えられる.その一例として本研究では図1のような検索インタフェースを開発した.インタフェースの主な構成は,入力フォーム,グリッド,文書リスト,であり,入力フォームのキーワードとグリッドのラベルは同期している.利用者は,入力フォームのクエリを更新する方法と,ラベルの編集・追加をする方法を使って情報要求を表現できる.クエリとセル表示の対応関係は図2に示した.グリッドのセルを選択すると文書リストに該当する検索結果が表示され,選択されていない場合はグリッド内の全ての文書を出現頻度順に並べたリストが表示される.
 提案モデルを基にして開発した検索インタフェースを,NTCIR-9 VisExタスクへの参加を通して評価した.VisExではイベント収集サブタスクとトレンド分析サブタスクがあり,両方のサブタスクに参加した.全般的に提案クエリ構文やインタフェースの利用に関して大きな困難は報告されなかった.イベント収集サブタスクでは提案モデルの有効活用が可能な事例が観察された.トレンド分析サブタスクでは情報要求の次元が2以上である場合が多く,インタフェースの多次元化の課題を見いだすことができた.またより具体的なチュートリアルを提供することで提案モデルの活用場面が明確になる工夫が今度の課題としてあがった.

 

【研究題目】クチコミレビューにおける入力フォームの効果
【担当者】岩井麻美(知識情報・図書館学類),上保秀夫(共同研究員)

  クチコミやレビューといった,サービスや商品に対する消費者の感想や意見の重要性が叫ばれてから久しい.最近では,twitterやfacebookなどのSNSによって人々は簡単に意見を発信し,また多くの人と意見を交換しコミュニケーションをとることが出来るようになった.このように情報を簡単に手に入れられる環境下では,サービスや商品を購入する際に,我々消費者は企業による広告のみならず,ますますクチコミを参考にする傾向にある.企業はこれらの状況に対応すべく,既存のマーケティング方法の見直しを図っている.このような状況を踏まえ,各研究機関ではクチコミから有用な情報をどのように抽出する方法に関する研究など,今まで,そして現在も生成されているクチコミをどのように扱うかという点に関する研究は盛んに行われている.一方で,消費者の購買の意思決定に役立つクチコミの生成支援に関する研究は少ない.そこで,本研究ではクチコミを生成する際の入力フォームに注目し,一般的に用いられている自由記述形式入力フォームと,記述する内容をこちらで示唆する質問形式の入力フォームを比較することで,クチコミレビューの有用性への効果を検証した.具体的には,H1:質問形式の入力フォームはレビューの有用性を向上させる,H2:質問形式の入力フォームはレビューの書きやすさを向上させる,という二つの仮説をたて,検証を行った.
 仮説を検証するために2回の被験者実験を行った.一回目の実験は,24人の被験者に対して,自由形式の入力フォームと質問形式の入力フォームを用いてクチコミレビューを生成してもらい,それぞれの書きやすさに関するアンケートを行った.二回目の実験では,別の24人の被験者に,一つ目の実験で生成されたレビューを評価してもらい,質問形式の入力フォームで用いた指標に対する有用性の評価を行った.1回目の実験の結果,質問形式の入力フォームの効果として,「レビューの文字数が増加すること」「レビューに含まれる指標が増加すること」がわかった.また,H2においては,自由形式の入力フォームの方が書きやすいという結果となった.2回目の実験の結果,H1においては,「文字数の増加」はある程度までは有用性の向上に寄与するが,一定の長さを超えると,有用性を損ねてしまうということがわかった.
 本研究によって,入力フォームの形式がレビューの有用性に影響を与えることがわかった.しかし,場合によっては有用性を損ねる場合もあるということも分かった.今後はより多様な入力フォームのデザインを考案し,その効果を検証すること,入力フォームのデザインを改良し,有用なレビュー生成を支援する入力フォームの提案を行いたい.また,宿泊施設やレストランなど無形のサービスに対するレビューにおける入力フォームの効果を検証することなどが考えられる.

 

【研究題目】ジャーナリストのユーザビリティを考慮した記事検索インタフェースの設計
【担当者】竹田知佳(知識情報・図書館学類),上保秀夫(共同研究員)

  日本における新聞発行部数は1日に5,000万部を超えており,ほぼすべての世帯が新聞を購読している.従って,新聞は我々の生活と密接に関係しているメディアと言える.新聞の記事を作成するジャーナリストは記事を作成するときに自社の記事検索システムなどを使って,情報を集めながら仕事をしている.ジャーナリストの情報探索行動に関するSimonの研究がある.Simonはジャーナリストが情報探索を使うタスクとして,新規性の確認,理解の促進,コンテンツの発見,情報の集積の4つを定義した.しかし,ジャーナリストの役割は記者,編集者,整理部(関門)の大きく3つの役割があるが,Simonの4つのタスクとの関係が解明されていない.従って,Simonの4つのタスクとジャーナリストの3つの役割の関係を明らかにすることを本研究の1つ目の目的とした.2つ目の目的としてタスクや役割を考慮した検索インタフェースの設計をすることにした.
 1つ目の目的のために某通信社の記者職,編集者,整理部(関門)の方々にアンケート調査を行った.結果として,3つの役割によって4つのタスクの比重に多少の差はあるものの顕著な違いは見られなかった.一方でどの役割も新規性の検証を検索目的の1つにしていることが分かった.従って,第2の目的として特に記事内容の検証の支援に着目した.
  本研究ではインタフェースの設計にUCD(user centered design)の手法を用いた.具体的にはジャーナリストに対してのアンケートやインタビューを行い,これらをもとにシナリオを作成し,記事検索システムに対するニーズを取り出した.ニーズに対するアイデアをペーパープロトタイプを作成しながら練っていった.一連のインタビューを通して,今回対象としたジャーナリストが,言い回しの検証,定義,説明の正確さの検証,日時,固有名詞などの検証,主観的であるかどうかの検証,新規性の検証の主に5つの検証を行っていることが分かった.これに基づき5つの検証が行えるインタフェースのモックアップを作成した.新規性の検証に関しては,類似した記事を比較することで,何らかの新しい情報を見つけ出すことができると考えた.新しい情報を見つけだしやすくために重複したキーワードや日付にハイライトを加えるデザインを考え,モックアップを作成した.
 ハイライトされた記事の新規性の確認に対する効果を検証するために,被験者実験を行った.その結果,作業時間,正答率共にハイライトされた記事の効果は特に見られなかったが,アンケートではハイライトのある記事の印象が良かった.従って,新規性の確認を含む記事の検証作業の効果的な支援に関して,更なる調査が必要と考えられる.今後の方向性として,より効果的な検証作業の支援システムの設計と開発,そしてその評価が考えられる.


【成果公表】

  1. Joho, H. and Sakai, T.: “Grid-based Interaction for Exploratory Search”. In: Proceedings of the Eighth Asia Information Retrieval Societies Conference (AIRS 2012), pp. 496-505, Tianjin, P.R.C, 2012
  2. H. Joho, “Diane Kelly: Methods for Evaluating Interactive Information Retrieval Systems with Users,” Information Retrieval, Vol.14, No.2, pp.204-207, 2011.
  3. T. Sakai, and H. Joho, “Overview of NTCIR-9,” Proceedings of the Ninth NTCIR Workshop Meeting on the Evaluation of Information Access Technologies (NTCIR-9), pp.1-7, Tokyo, Japan, 2011.
  4. T. Kato, M. Matsushita, and H. Joho, “Overview of the VisEx task at NTCIR-9,” Proceedings of the Ninth NTCIR Workshop Meeting on the Evaluation of Information Access Technologies (NTCIR-9), pp.524-532, Tokyo, Japan, 2011.
  5. H. Joho, and T. Sakai, “Grid-based Interaction for NTCIR-9 VisEx,” Proceedings of the Ninth NTCIR Workshop Meeting on the Evaluation of Information Access Technologies (NTCIR-9), pp.533-540, Tokyo, Japan, 2011.
  6. S. Suzuki, S. Nakayama, and H. Joho, “Formulating Effective Questions for Community-based Question Answering,” Proceedings of the 34th Annual International ACM SIGIR Conference on Research and Development in Information Retrieval (SIGIR 2011), pp.1261-1262, Beijing, P.R.C., 2011.
  7. 上保秀夫,酒井哲也,(2011) NTCIR-9 VisExにおけるグリッド型インタラクションモデルの研究,人工知能学会情報編纂研究会第7回研究会,東京,Dec., 2011.
  8. 酒井哲也,上保秀夫,神門典子,他13名 (2012) “NTCIR-9 総括と今後の展望”,情報学基礎研究会報告 2012-IFAT-106(5), pp.1-15, Mar., 2012.
  9. 上保秀夫,“対話的情報検索の概要と方法論”人工知能学会情報編纂研究会第5回研究会,東京,Jul., 2011.
  10. H. Joho, “Updates on NTCIR-9,” CLEF 2011: Conference on Multilingual and Multimodal Information Access Evaluation, Netherlands, Sep., 2011.
  11. H. Joho, “NTCIR-9 and Beyond,” FIRE 2011: Forum for Information Retrieval Evaluation, India, Dec., 2011.
  12. P. Bermejoa, H. Joho, J. M. Jose, and R. Villa, “Study of context influence on classifiers trained under different video-document representations,”Information Processing and Management, 47(2), pp. 215-226, 2011.
  13. H. Joho, L. Azzopardi, and W. Vanderbauwhede, “A Survey of Patent Users: An Analysis of Tasks, Behavior, Search Functionality and System Requirements,”Proceedings of the Third Information Interaction in Context Symposium (IIiX 2010), pp.13-24, New Brunswick, NJ, US., 2010.
  14. L. Azzopardi, W. Vanderbauwhede, and H. Joho, “A Survey of Patent Analysts' Search Requirements,”Proceedings of the 33rd Annual International ACM SIGIR Conference on Research and Development in Information Retrieval (SIGIR 2010), pp.775-776, Geneva, Switzerland, 2010.
  15. R. Villa, M. Halvey, H. Joho, D. Hannah, and J. M. Jose, “Can an Intermediary Collection Help Users Search Image Databases Without Annotations?,”Proceedings of the 10th Joint Conference on Digital Libraries (JCDL), pp. 303-312, Gold Coast, Australia, 2010.
  16. Villa, R., Jose, J. M., Joho, H., and Cantador, I. “An aspectual interface for supporting complex search tasks”. In: Proceedings of the 32nd Annual International ACM SIGIR Conference on Research and Development in Information Retrieval, 379-386, Boston, USA: ACM, 2009.
  17. Joho, H., Hannah, D., and Jose, J. M. “Revisiting IR techniques for collaborative search strategies”. In: Advances in Information Retrieval, 31st European Conference on Information Retrieval, 66-77, Toulouse, France, 2009.