国際シンポジウム:
ディジタル図書館とネットワーク情報社会における
知的コミュニティ
DLKC'04
日時:2004年3月2日〜5日
場所:筑波大学・春日キャンパス
(茨城県つくば市)
主催: 筑波大学
協力: National Science Foundation (USA)
DELOS Network of Excellence on Digital Libraries (EU)
後援:
日本図書館情報学会
1990年代のインターネットの爆発的な発展により,我々の知識と情報の環境は大きく変化してきました。この変化は学術情報からスタートし,企業活動に広がるとともに多くの草の根利用者にまで広がってきました。電子政府や教育・学習におけるネットワーク利用が本格化することにより我々の知識情報環境はさらに大きく変化し,かつこれからも変化し続けていくと思われます。こうした知識情報環境の変化は我々のコミュニティのあり方をも変えることになってきました。従来,コミュニティは地域や職域といった物理的な共通性の下に形成されてきました。発達したネットワークによって支えられ,知的関心の共通性の下に形成されるコミュニティ,すなわち知的コミュニティが今後さらに大きくなり,その重要性が増していくと思われます。
 ディジタル図書館を代表とするネットワーク上での知識と情報の共有と流通の基盤は,知的コミュニティを支える重要な要素です。現在,ディジタル図書館をはじめとして,ネットワーク上での知識と情報の蓄積や流通を支える情報技術の研究開発が盛んに進められています。しかしながらこれまでの多くの研究開発は,個人や個別の組織による情報発信と利用,イントラネットと呼ばれる組織内ネットワークでの情報蓄積と共有に関するものにとどまっています。そこで,本シンポジウムではネットワークによって変化するコミュニティやネットワークによって作り出されるコミュニティ,またそうしたコミュニティのための情報基盤としてのディジタル図書館に関し,多様な学際的視点から議論することで,知的コミュニティを支える知識と情報の基盤に関する理解を深め,今後の研究開発に有用な知見を生み出したいと考えています。
 以上のような観点から活発な議論の場を作り出すため,この分野で活発な活動を進めてきている研究者を招待するとともに,一般に論文を広く公募し,招待講演とともに一般講演を行います。
会議のトピック
- ディジタル図書館のための情報技術
 - ディジタル図書館の構築,利用
 - ネットワークを利用した知識と情報の流通および共有
 - ネットワーク上でのコミュニティ形成とコミュニティ活動
 - コミュニティのための情報技術
 - ネットワーク社会における知識と情報の蓄積と保存
 - その他,ディジタル図書館,知的コミュニティに関すること
 
招待講演者:
-  Daniel E. Atkins (University of Michigan, USA)
 -  Thomas Baker (Fraunhofer-Gesellschaft, Germany)
 -  Christine Borgman (UCLA, USA)
 -  Yi-Tzuu Chien (WTEC, USA)
 -  Jieh Hsiang (National Taiwan University, Taiwan)
 -  Takeo Kanade (Carnegie Mellon University, USA)
 -  Noriko Kando (National Institute of Informatics, Japan)
 -  Carl Lagoze (Cornell University, USA)
 -  Toyoaki Nishida (University of Tokyo, Japan)
 -  Liu Wei (Shanghai Library, China)
 -  Peter Willett (University of Sheffield, UK)
 -  Ian Witten (University of Waikato, New Zealand)
 
一般講演論文 
- 採録通知: 2003年12月12日
 - 印刷原稿締め切り: 2004年1月22日
 
シンポジウム組織
- シンポジウム組織委員会・委員長: 田畑 孝一
 - シンポジウム実行委員会・委員長: 石井 啓豊
 - プログラム委員会・委員長: 杉本 重雄
 
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DLKC04 事務局:
dlkc04-adm@slis.tsukuba.ac.jp
Fax: 029-859-1093