12C同位体濃縮・高純度ダイヤモンドを用いた量子コンピューティング

磯谷順一 (知の環境基盤部門)

イオン注入を用いて、長いコヒーレンス時間を損なわずに、高い収率でNVセンターを作成する技術を開発した上で、コヒーレンス時間700 ms /ゲート時間9msのペアーの作成に成功した。今後は、量子ビット数を増やし、量子暗号通信のリピーターの実用化を目指す。

ダイヤモンド・ナノ結晶中のNVセンターは生体イメージングに用いられるが、磁場センサー・温度センサー・電場センサーへの多機能化とともに、他の分野(LSIなど)への応用も図る。